青年期の北里柴三郎に関する重要史料を発見
【ポイント】
- 世界的な細菌学者である北里柴三郎(1853-1931)が、青年期に小国郷(現阿蘇郡小国町?南小国町)の教師と役所の見習に採用されていたことを示す記録(辞令の控え)が、小国町教育委員会所蔵の「小国町町政史料」から発見されました。
- この新出史料は、柴三郎の履歴の空白部分を埋めるとともに、当時は軍人を志望していた柴三郎に、医学の道へ進路変更する人生の転機をもたらしたものとして、重要な意味をもつと考えられます。
【概要説明】
熊本大学永青文庫研究センターの今村直樹准教授と小国町教育委員会は、当時17歳であった北里柴三郎が、明治3年8月に小国郷の教師と役所の見習に採用されたことを示す辞令(控え)を発見しました。これは、当時の柴三郎の進路に地元の教師が想定されていたことを明らかにするとともに、のちに彼に医学の道へ進路変更する転機をもたらした人物(安田退三)との出会いを意味する、重要な史料と考えられます。
【詳細】 プレスリリース本文(PDF544KB)
*永青文庫研究センター
熊本大学附属図書館には、「永青文庫細川家資料」(約 58,000 点)や細川家の筆頭家老の文書「松井家文書」(約 36,000 点)の他、家臣家や庄屋層の文書群計 10 万点あまりが寄託?所蔵されており、永青文庫研究センターではこれらの資料群について調査分析を行っています。
お問い合わせ熊本大学永青文庫研究センター
担当:(准教授)今村 直樹
電話:096-342-2304
E-mail:eiseiken※kumamoto-u.ac.jp
(迷惑メール対策のため@を※に置き換えております)