年頭所感
明けましておめでとうございます。
世界中の人々が大きな期待を込めまして21世紀の到来を祝ったのがつい昨夜の如く、2001年が過ぎ去りました。
昨年9月、アメリカ合衆国で発生いたしました痛ましい同時多発テロが世界中を震撼させ、国際社会に広く影響を及ぼしております。
また、経済不況も我が国に大きくのしかかり、行財政の構造改革も容易ならざる状況となっております。
このような困難な時に当たり、本学はその置かれた状況を冷静に見極め、全構成員が一丸となって本来の大学の在るべき姿を求め、努力を傾注しているところであります。
その結果、新年度から念願の社会文化科学研究科(博士課程)の設置が認められますと共に九州地区では初めての医学研究科医科学専攻(修士課程)が新設されることとなりました。
これらのことは、大学院を充実し、人々の生命と生活、及び社会の健全な発展を下支えする科学を営み、国際的に通用する総合大学を目指す本学の将来にとりまして極めて意義深いことであります。
加えて、今日のような国の財政状況下にもかかわらず、キャンパスの再開発も着々と進み、附属病院の病棟建設工事に着手できましたし、黒髪南キャンパスにはエレガントなベンチャービジネスラボラトリーが建設されました。
産学官連携につきましても、本学の先生方の努力が着々と実りつつあり、熊本TLOの熊本大学支部が新年早々に開設されるなど、今後の展開が十分期待できる状況であります。
本学としては、2001年のこれらの成果を礎として、2002年を熊本大学の一層の飛躍の年と振り返ることができますよう努力したいと思います。
最後になりましたが、教職員はじめ関係各位のご理解とご協力に深く感謝申し上げます。
2002年1月1日
熊本大学長 江口 吾朗
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