「百聞は一見にしかず-VRで学ぶ認知症のこと」を開催しました

2017年10月29日に『百聞は一見にしかず—VR(バーチャルリアリティ)で学ぶ認知症のこと』と題し、VR認知症セミナーを熊本大学大学医学部保健学科講義室で実施しました。参加者は合計70名であり、熊本県内の高校生、大学生、地域住民、専門職など多くの方が参加されました。

VR認知症コンテンツは、株式会社シルバーウッド社が作成したものです。認知症の症状のひとつである空間認知障がいや幻覚、若年性アルツハイマー型認知症と診断された丹野智文さん自身の体験を、参加者にVRで体験してもらいました。

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今回講座のグループワークファシリテーターを担当したのは、熊本大学学生や熊本保健科学大学学生らが「認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する」をコンセプトに活動を行っているOrange Projectの学生たちです。VR認知症体験後に「認知症当事者として生し?る感情」に焦点を当て、一人称体験から得た学ひ?を共有し深められるよう促しました。

体験後の参加者の感想は、「認知症の人がいたら『何かお困りのことがありますか?』と声をかけたい」、「認知症の人自身に『今何ができないのか、何をすることに不安があるのか』を聞いてできることは尊重して、できないことを手伝いたい」、「認知症になりたくないと思うのではなく、なっても生きていける社会があることを広めようと思った」など、VRの一人称体験からの学びを語って下さいました。

日本において、認知症に罹患する人は2025年には700万人にのぼると推計されています。認知症になっても安心してくらせるまちづくりのために、今後も、一人一人の認知症への正しい理解とあたたかいまなざしが広がるよう地域貢献事業を展開していきたいです。



*Orange Projectは2017年度国際ソロプチミスト熊本—さくらより学生ボランティア賞を受賞いたしました。

主催:熊本大学大学院生命科学研究部 地域看護学分野 安武綾
共催:株式会社 シルバーウッド

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大学院生命科学研究部地域看護学分野
担当:安武 綾
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