熊本地震、避難所運営は熊大生
運営本部解散時には拍手が起こりました
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大学と地域、「動く人」と「考える人」、大学と防災…
ここに「学び」がある
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今回の避難所運営に際しては、日頃の地域との関わり方が役に立った、と衛藤さんは言います。「紫熊祭実行委員会は、ゴミ出しマナーの活動で黒髪町内の方との関わりがありました。それがなければ日頃から町内という枠組みを意識せずに動いてしまい、うまくいかなかったのではないかと思います。もっと大学と地域とで深い関係があってもいいのではないかと思いました」。非常事態の運営にアルバイトの経験が活かせたと話すのは庄野さん。「混乱している状態だからこそ、落ち着いて考え、治める力が必要だと改めて感じました。『動く人』と『考える人』は別でないといけないんだ、と」。山崎さんは「ただお願いをするだけでは目的まで伝わるとは限らないことに気がつきました。『こういう理由だから、こういうことを行ってほしい』と伝えると、相手も何のために行動するのかわかってくれると学びました」と話します。柴田さんは「困ったときに、政策創造研究教育センターの安部美和先生が近くにいてくれて安心しました。こういう大人になりたいなって思いました」とニコリ。
大学のあり方について、庄野さんは「大学は大きな機構なので『防災』でリーダーシップをとって、もっと活躍できると思います」と語ります。「『大学』だからこそ、できたことがたくさんありました」と山崎さん。「学部も色々あるから様々な対応ができます。今回、医学部の学生が避難所の救護活動を行いました。留学生もいるから、外国語対応もできます。大学同士のつながりもあるので、九州大学から地震の翌日には支援物資が届きました。一般のルートとは別ルートなので、他の避難所よりも早く支援物資を手に入れることができました。大学がどう動くか、日頃から考えないといけないなと思いました」。
活動の継承、被災者ケア…次のステップへ
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「運営本部を解散した後、避難所に来ていた小学生とその保護者の方からお礼の手紙をいただきました。中には『助かりました。熊大の学生になりたいです』と書かれていて、嬉しかったです」と衛藤さんは教えてくれました。未曾有の災害でしたが、熊本大学が一体となって災害支援に取り組んだことは学生にとっても大学にとっても大きな糧になり、また、地域への信頼を厚くしたことでしょう。「熊本地震の際、学生が避難所運営を行ったということをいろんな人に知ってほしいです」と山崎さん。次のために、彼らはもう動き出しています。「自分たちが行ったことを一通り振り返ってまとめて冊子にしようと思っています。いろんな人に知ってほしいし、後輩たちに何か活かせたらと思って…」と柴田さんが教えてくれました。この夏には、1年生向けのイベントを計画しています。「地震が起きたのは、1年生が入学して10日ほどしか経っていない時期でした。友達づくりのきっかけになるイベントを考えています」と衛藤さん。この経験が今後の学生生活や将来に大きく活きることでしょう。
(2016年7月28日掲載、2016年12月15日一部改訂)
(2016年7月28日掲載、2016年12月15日一部改訂)
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