コロナ禍の留学 [文学部4年 鶴田 百合さん]

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3年越しのモンタナ大学!高校2年で決意した留学を実現


学生広報スタッフ(以下◆):なぜモンタナ大学を選んだのですか?

鶴田さん:高校2年のときに、熊本県教育委員会による「州立モンタナ大学高校生派遣事業」に参加しました。そこで人のあたたかさ、自然の豊かさ、キャンパスの美しさに強く惹かれました。3週間ではもの足りず、その時に大学進学後の留学を決意し、3年後の大学2年時の8月に実現しました。

モンタナ大学のあるアメリカがコミュニケーション大国であることも選んだ理由のひとつ。モンタナ大学ではコミュニケーション学部に所属していました。この学部を選んだのは、私が熊本大学のコミュニケーション情報学科で学んだ、非言語コミュニケーションに興味を持ったからです。そこでは、より幅広いコミュニケーションについて学ぶことができました。内容は、会社内での上司と部下の間のコミュニケーション、ジェンダーとコミュニケーション、修辞法など。色々なことに派生しているコミュニケーションを学ぶことができ、とても面白かったです。

◆:学校生活はどうでしたか?

鶴田さん:留学前から心配していた通り課題が多く、苦労しました。読んできた何十ページもの教科書の内容を、授業の最初にテストされるのです。授業が終わればすぐに予習し、平日は暇さえあれば勉強していました。勉強中の息抜きには、キャンパスを一周してリフレッシュしていました。

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実は、モンタナ大学は2009年にアメリカで最も美しいキャンパスに選ばれているのです。モンタナ州が「ビッグスカイカントリー」と呼ばれている通り、モンタナ大学があるミズ―ラにはあまり高い建物がなく、空が広くて、夕焼けがとても綺麗です。夏は日没が特に遅く、21時でも明るいです。1番のおすすめは葉が黄色に染まる秋。冬になると冷え込みが厳しく、私が行った時はたまたま暖冬だったのでマイナス18度だったのですが、例年はマイナス30度を下回るそうです。


キャンパス内には夜中の2時まで勉強できる図書館や、ピザ屋さん、カフェ、アジア料理のショップ、郵便局などがあり、キャンパス内だけで十分生活できます。キャンパス内のジムではランニングマシーンをよく利用しており、ヨガの授業もそこでありました。土日も空いている学食はビュッフェスタイル。前払い方式で毎週の限度額が決められているため、限度額を使い切るのに必死でした。フルーツがおいしくて、朝にはよく食べていました。お寿司を食べに行くこともあったので日本食が特に恋しかったわけではないですが、甘党の私にはあんこが現地で買えないことが辛かったです。

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休みの日には、ジムに行ったり、20分程歩いてダウンタウンのカフェに行ったり、バスでショッピングモールまで行き、買い物をしたりしました。5月から9月まで毎週土曜日の午前中に開かれるファーマーズマーケットは面白かったです。他にも、モンタナ大学の国際課が開催する留学生向けイベントにも参加しました。課外活動に特に参加せずともどこにでも行けたのは、現地の学生とのペア制度、現地の家族とのペア制度のおかげだったと思います。彼らが電話をかけてきてくれて、色々なところに連れて行ってくれました。

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◆:不安だったことについて教えてください。

鶴田さん:現地に行ってから1カ月は英語に不安がありました。というのも、ヨーロッパの留学生のように、「間違っていても話しとけばいい」という自信をもって、英語を話せなかったからです。日本では英語をツールというよりも科目として勉強してきたので、どうしても話すことに不安がありました。熊大入学後すぐに学内のIELTS講座を受講し、テキストを一冊買って、IELTSの対策をしてきましたが、文法がおかしかったらどうしようという気持ちが、話すときにブレーキをかけていました。しかし、1カ月ほどたつと、一生懸命話したら相手も読み取ろうとしてくれると気付き、それからは苦ではなくなりました。やはり、「慣れ」が大事なのだと思います。

ミズーラは田舎だからか、とにかく人々があたたかいのです。隣の人とペアを組んで、互いの文章を読み合うというライティングの授業では、皆、快く手助けしてくれました。また、教授も親しみやすく、学生との距離が近いため、空き時間には相談にのってくださいました。一番ありがたかったのは、冬休み期間(1カ月以上)にホストファミリーとして友人家族が受け入れてくれたことです。10月に大学から知らされたのですが、驚いたことに、冬休み期間には学生たちは帰省していなくなる上、寮に滞在し続けるには追加料金がかかるのです。困っていた私を、友人家族がホストファミリーとして受け入れてくれました。クリスマスやサンクスギビングを一緒に祝えたのは、とても良い思い出です。

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自分で早期帰国を決断 これも成長の結果


?◆:留学をして成長したことはありますか?

鶴田さん:留学前、私は典型的な日本人で、「協調性が一番」と考えていました。しかし、ミズ―ラで生活する中で、「百合はどう思うの?」と自分の意見を聞かれるのが多かったのです。いきなり自分の意見を頻繫に聞かれるようになったので、最初はうまく伝えられず、苦しかったし、苦労しました。しかし、自分の意見を言うようになるのにつれ、自分の中に軸ができ、周りと比べないことの大切さを知りました。

自分の意見を持つようになったからこそ、早期帰国の決断も自分でできたのだと思います。2019 年の8月から2020年の5月頭まで留学するはずでしたが、結局は2020年の3月末に帰国しました。1週間ほどある春休み以降の授業がオンラインで行われることになったため、寮から学生がいなくなってしまったのです。交流がないと現地にいる意味がないと感じ、すぐに教授全員にメールをし、帰国後オンライン授業を受講して単位が得られるかを確認しました。

◆:留学をしたい人にメッセージをお願いします。

鶴田さん:留学での成果も大事だと思います。でも、それが必ずしも必要なわけではないです。ただ現地で毎日暮らし、経験したすべてのことが、今の自分に繋がっています。コロナ禍の留学ではイレギュラーなことが多く、帰国後のオンライン授業では、現地との時差の問題がありました。しかし、大学側に相談したところ、授業の録画をもらい、オンデマンドでの受講が可能になったのです。それくらい、モンタナ大学は協力的でした。ひとつひとつの出会いが貴重なものです。立派なことをしなければ留学する意味がないのではありません。留学をしたいという気持ちが少しでもある方は、絶対にするべきです。

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(2021年11月15日掲載)

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