環境報告書

熊本大学環境報告書『えこあくと』

トップメッセージ


持続的な環境モデル『エコ?キャンパス』の実現に向けて
未来を見据えた着実な歩みを

 本年も世界各地で地震や台風、集中豪雨、熱波や寒波などによる深刻な被害が生じ、人々の生活を脅かしています。
被災された国や地域の皆様の一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 国連の専門機関である世界気象機関(WMO:World Meteorological Organization)などから7月27日に「July 2023
is set to be the hottest month on record(本年7月の平均気温は観史上もっとも高い)」のプレスリリースが発表さ
れました。また、コペルニクス気候変動サービス(C3S:Copernicus Climate Change Service)からは、これまでの
月平均記録で最も暑かったのは2019年7月の16.63度であったところ、7月23日までの平均で16.95度であったと発表さ
れました。一方で、7月における我が国の全国平均気温では、平年と比べて1.91度高く、気象庁が1898年に統計を取り
始めてから最も暑い7月になりました。地域別では、北日本が2.8度、東日本が2.0度、西日本が1.1度、沖縄?奄美が
0.5度、それぞれ高くなっており、「熱中症警戒アラート」の言葉は記憶に新しいと思います。8月に入っても猛烈な暑
さが全国的に続き、報道等では連日のように熱中症への予防対策や対処方等の注意喚起がなされました。
 今夏におきましても、地球温暖化が着実に進行している様子を窺い知ることができます。

 さて、我が国では、2021年10月22日に地球温暖化対策計画が閣議決定され、政府が行う事業等に関して温室効果ガ
スの排出削減を目的とした政府実行計画が策定されました。
 また、エネルギーの使用の合理化等に関する法律(通称:省エネ法)が改正され、本年4月から施行されております。
これまでは化石エネルギーを対象にエネルギーの使用の合理化が求められておりましたが、4月からは全てのエネルギ
ーに対して使用の合理化が求められることとなりました。燃焼時にCO2を出さない水素やアンモニア、電気において
も太陽光や風力等の再生可能エネルギーの使用割合を増やしていくことも新たに求められることになりました。こうし
た社会情勢の変化を受けて、本学では、熊本大学温室効果ガス排出削減実施計画を策定し、また、エネルギーの使用の
合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する規則を定め、本学が排出するエネルギー起源のCO2排出量を2030年
度までに51%以上削減(2013年度基準)する目標を掲げ、その達成に向けて挑戦することといたしました。
 こうした地球温暖化対策への取組に因み、今回お届けする熊本大学環境報告書「えこあくと2023」では、気候変動と
いうキーワードを切り口にして、本学で行われている研究の一例をご紹介いたします。

 本報告書では、これまでも続けてきた「さらに読みやすく、伝えやすく、親しみやすい」を念頭に置き、本学の環境
配慮活動を各カテゴリーに分類するとともに、動画や視覚的にわかりやすいグラフや写真を多く用いることで、
エコ?キャンパスの創造と発信に向けた様々な取組を体系的にご理解いただけるものと思っております。

 熊本大学は、「常に情報を発信し続ける大学」、「常に外から見える大学」、「常に外からの声に耳を傾け、発展し
続ける大学」を目指し、OneTeam となって果敢に挑戦していきますので、今後ともご支援、ご協力のほどどうかよろ
しくお願い申し上げます。

2023年9月
国立大学法人熊本大学
学長 小川 久雄


えこあくと2023

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